#017 枯山水 / Karesansui

Designed by 山田 空太

◇3行で説明

  1. ゲーム終了後の盤面がとにかく美しいタイル配置ゲーム。
  2. 初版は石がすべて石膏で手作りされ、一つ一つ手塗りされていたという驚きの一品。
  3. 一般的なタイル配置ゲームのルールに「譲渡/強奪」というルールが加わることでコミュニケーション/インタラクションが追加されることになり、その点がユニークで面白い要素になっている。

◇事前準備

共用ボード準備

寺院ボードを中央に配置。
石をプレイ人数に応じて寺院ボード上の石置き場に用意。
プレイ人数
横石
立石(小)
臥石
立石(大)
舟石
2人
4個
5個
2個
3個
1個
3人
5個
6個
3個
4個
2個
4人
6個
7個
4個
5個
3個

砂紋タイルをすべて裏にしよく混ぜ、複数の山札として寺院ボード上に配置。
各自の色のマーカーを徳ポイントトラッカー「0」のマスに置く。

各プレイヤーの準備

庭園ボードをそれぞれ受け取る。
自分の色の禅僧コマを受け取る。
名庭園カード x1、作庭家カード x1をそれぞれ受け取る。

◇ざっくりルール

概要

プレイヤーは作庭家となり、美しく趣のある枯山水の庭を作ることを目指します。

目的

全プレイヤーが庭が完成した時点で得点計算し、最も得点の高い庭を作ったプレイヤーの勝利。

手番の流れ (手順1と手順2を順番に行う。)

手順1: タイルの配置など
タイルを引き、配置/譲渡/廃棄/保管のどれかを行う。
一方、他プレイヤーは強奪を行うことも出来る。

配置
自分の庭園ボードに配置する。
この時、すでに配置されたタイルに隣接するように配置しなくてはいけない。
最初の1枚は左上か左下に配置し、同時に禅僧コマをそのタイルの上に配置する。

譲渡
引いたタイルを他のプレイヤーに譲渡し、代わりに徳ポイントを2点得ることができる。

廃棄
引いたタイルを徳ポイントを1点失い、廃棄することができる。

保管
引いたタイルを即座に配置せず、庭園ボードの右下の保管エリアに最大1枚まで確保しておくことができる。
次以降のターンでは好きなタイミングでこの保管エリアに置いたタイルを配置することができる。ただし、一度保管したタイルは廃棄/譲渡/強奪は出来ない。

強奪
他プレイヤーは徳を2点失う代わりに、手番プレイヤーが引いた庭園タイル/保管場所から配置を宣言した庭園タイルを強制的に強奪することができる。
すでに配置済みのタイルは強奪できない。
当たり前だが、徳が2点以上ないプレイヤーは強奪できない。

手順2: 石の獲得や特殊効果の使用など
手順2では座禅/禅僧コマの移動/石の獲得と設置/作庭家カードの使用のどれかを行う。

座禅
座禅を組み徳ポイントを1点獲得。徳ポイントトラッカーを1つ進める。

禅僧コマの移動
禅僧コマを現在いるタイルから上下左右に1マス移動させる。
斜めに移動することは出来ない。
庭園タイルが配置されているタイルにのみ移動できる。

石の獲得と接地
徳ポイントを使用して石を獲得することができる。徳ポイントによって獲得できる石は以下の通り。
  • 徳ポイント1点: 横石
  • 徳ポイント2点: 横石/立石(小)
  • 徳ポイント3点: 横石/立石(小)/臥石
  • 徳ポイント4点: 横石/立石(小)/臥石/立石(大)
  • 徳ポイント5点: 横石/立石(小)/臥石/立石(大)/舟石
  • 徳ポイント6点: どの石でも獲得でき、どこにでも配置できる。

石を獲得したら、徳ポイントは0点まで戻さなくてはならない。

舟石は各プレイヤー1個までしか置けない。

基本的に、石を上下左右に並べておくことは出来ない。

ただし、苔タイルの上には並べておくことが可能。

石の設置は禅僧コマがいるタイルの縦列のみに行うことができる。

★禅僧コマ ボーナス移動
石を禅僧コマがいるマスに配置する場合、即座に1マス、ボーナスで動かすことができる。

作庭家カード
さまざまな特殊効果を持った作庭家カードを使用することができる。
効果はさまざま。徳ポイントを4点得たり、すでに配置した庭園タイルを移動させたり、強力な効果で一発逆転も可能に。
作庭家カードは1ゲーム中1度しか使えない。

得点計算

以下9種類の得点計算を行う。

①砂の基礎点
砂タイルで構成される最大の長方形(正方形)の枚数で得点。1枚1点。

②苔の基礎点
庭園にある苔タイルの枚数で得点。1枚2点。

③対称性ボーナス
横列毎に評価し、左右対称になっていれば得点。1列5点。

④渦ボーナス
真円渦が完成している枚数で得点。1枚2点。
半円渦が完成している枚数で得点。1枚1点。

⑤砂紋の評価
地形に矛盾が生じていると失点。矛盾1箇所でマイナス2点。
矛盾なく15枚すべて乱れが無い場合ボーナス点。7点獲得。

⑥石の基礎点
庭園に置いた石の「種類」で得点。1種類2点。

⑦石組の評価
(A)桂馬置きボーナス
桂馬飛びの関係で石を配置出来たら5点。
(B)斜め置きボーナス
斜めに3つ、意思を並べて配置出来たら7点。
(C)蓬莱山ボーナス
上段の横列に立石(大)を2個並べて配置出来たら10点。
苔タイルを配置しないと石は隣接配置できないので注意。
(D)三尊石ボーナス
上段の横列に立石(小)、立石(大)、立石(小)を並べて配置出来たら15点。
苔タイルを配置しないと石は隣接配置できないので注意。
(E)臥石ボーナス
中央の縦列に臥石を配置すると得点。1個3点。
(F)舟石ボーナス
下段の横列に舟石を配置すると得点。3点。
注意
(A)と(A)、(A)と(B)、(B)と(B)は石を共用できない。

⑧名庭園
名庭園に記述されている通りに石を配置出来たらそのカードに記載されている得点を獲得する。

⑨徳
最後に残っている徳で得点。徳1点につき1点。

◇感想

[Good]

  • タイル配置ゲームはカルカソンヌに例を見るように、ゲーム終了後の盤面を見ること自体がきれいで面白いのだが、枯山水はそのポイントが非常に高い。ゲーム終了後必ず写真撮影タイムが発生するくらいに見た目が美しい。
  • 初版は石がすべて石膏で手作りされ、一つ一つ手塗りされていたという驚きの一品。
  • ゲームシステムは一般的なタイル配置ゲームのルールに「譲渡/強奪」というルールが加わることでコミュニケーション/インタラクションが追加されることになり、その点がユニークで面白い要素になっている。

[Bad]

  • 高額である。
  • 得点条件が多岐にわたるため、勝ち筋などを考えながらプレイするのは2度目からとなる印象。

◇おススメ度 4/5


Sample

※作例紹介

渦を多めに取り入れた、モダンな庭。
奥にひっそりとたたずむ苔が良い味を出している。

苔と石をダイナミックに使った、豪勢な庭。
お金持ちが作ったに違いない。

奥の苔に対称性を持たせた庭。
苔はシンメトリー、石はアシンメトリーという何ともデザイン性の高い庭。

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